この投稿はアメリカに住む美夜さんから寄せられたものです。
貴重な内容のため、ご本人の了解を得てこちらに保存させて頂きました。


<突然幼児虐待の疑いをかけられ・・・>

先週の水曜日、地区の日本で言う保健所みたいなところより一通の手紙が届きました。「幼児虐待もしくは無視」(Child Abuse and/or Neglect) に関する通達書でした。
(住んでいる地区名)County Department of Family&Children  Services(Department of Human Resources略してDHRの管轄) 内容は、私(母親)が子供(長女次女)に虐待もしくは無視をしているとの通報があったので、確認および適切な処置をするために、直接、親と子に面接をしなくてはならないので、至急連絡をするようにとのこと。

でも、通訳をしてくださる日本人の方と地元のアメリカ人の方をこちらで知り合った人から以前紹介されたことがあり、面識もあったのでその人達が家に来てくれて、この国ではこういうことはよくあることで何か少しでも変だと思うことを知れば通報するのが義務だし常識になっているのだ、ちゃんと説明して誤解をとけば済む、心配無いと励まして貰い、なんとか少し食事をとることが出来るようになりました。(土曜日)
 そして、面接は月曜(昨日)。予約の時間に通訳の人達が来てくださり、担当者を待つこと1時間。しかし担当者はあらわれず、連絡番号に電話。

しかし留守番電話だったので、アメリカ人の知人に予約の時間から1時間過ぎても担当者が来ていないので連絡こうとのメッセージをこちらの名前電話番号、住所、時間とともに残す。さらに上司の人の電話番号も留守番電話のアナウンスにあったので、同様のメッセージを残す。

これらは事後 証拠となるので、必ずこちらの身元をメッセージに残すのは重要との事でした(地元のアメリカ人いわく)

予約時間の1時間半後、ようやく担当者からの電話入る。約束の時間に行けないので連絡こうとのメッセージを主人の会社の留守番電話に入れていたとのこと。

主人は予約時間の3時間前から仕事を切り上げて帰宅待機していたので、そのメッセージは聞いていない!しかもそのメッセージは予約時間の5分後に入れられていた!

 こちらは担当者が来るのを待っているので、遅くなってもいいからと伝え、予約時間の3時間後にあたる時間に再度面接の予約をし、電話を切る。

 そして、再予約の時間、今回は担当者がちゃんと到着。そして家族全員と通訳の人二人、担当者で面接始まる。

 まず、通報内容を聞く。
始まりは子供達同士の会話からで、私の娘が友達に「お母さんが自分を叩いた」と話していたのを友達が先生に話した。

そしてカウンセラーが 娘達と学校で面談して、聞いたところ、確かに私が娘を叩いたと娘達が答え、さらにたまたま(!)長女の足に青あざがあったのを証拠写真としてポラロイドカメラで2枚撮影。

(この写真は自宅での面接の時見せ られた)しかし(!)長女は、その青あざが私が叩いて出来たものだとは断言していない(本人いわく、「いつどうして出来たあざか覚えていない」と言った)にもかかわらず、私が叩いて出来た青あざということになっていた!

みなさん、自分のお子さん、または自分の体を見てみてください。

特に 子供は、あちこちでぶつけたりしてよく体にあざをつくるものではありませんか?体質的に私は少しぶつけてもすぐにあざになるです。そしてその私の子供である娘達も同様の体質です。

それなのに「あざがある」=「幼児虐待の証拠」となるのは、あまりにも短絡的、言いかえれば、それだけアメリカのこの地域で「幼児虐待」が、よくあるためにそう考えられた訳です。

問題になっ ている「私が叩いた」時の話で、実際に私が叩いたのは長女の肩で、足では絶対ありませんでした。

まして、あざになるほどの力で故意に叩いてなどいません。

 そして次女は、「お母さんに叩かれたことがある?どこを?」との カウンセラーの質問に 「頭を叩かれた」と答えたそうです。

そして、アメリカでは「しつけ」と して子供を叩くのは「お尻」に限られていて、特に頭を叩くのは障害などの後遺症を残す大変危険なことだと考えられているのだそうです。

私達は初めて 知りました。日本では頭を叩くのは、親子の間で普通に見かけることではありませんか?たとえば、昔からあるアニメの「サザエさん」の中でも「かつおくん」が「おとうさん」に頭を叩かれてたんこぶが出来、泣いているなんてシーンを見たことあります。

まさに、「国の違いによる習慣の違い」です。

それに 大して私は「娘が年下の子供の体の上で飛び跳ねるという一つ間違えば相手に大怪我をさせる危険性のある大変悪いことをしたために、それは絶対いけないことだ、やめなさいと言って頭を叩いたので感情的に理由も無く叩いたのではない」と証言しました。

 そしてさらに、カウンセラーに「お母さんは怖い?」と聞かれたときに娘達は「怖い」と答えたそうです。

これも日本では子供達の会話の中でも 「うちのお母さんって怖いんだよ。すぐ怒るしさぁ。」なんて普通にあると思いませんか?

しかし、アメリカでは「お母さんが怖い」と答えた=「幼児虐待」の証拠であると考えられたようです。

 1時間弱におよぶ面接の結果、「国の違いによる習慣の違い」によるもので、「幼児虐待」の深刻なケースとは認められないようであるとの事で判断書にチェックを受け{(州名 Department of Human Resources Safety Assessment)で Conditionally Safe(条件付安全)} 「今後、しつけのためとはいえ、子供達の頭など「お尻以外」を叩くことはしない」との約束の書類(州名 Department of HumanResources Safety Plan)に夫婦のサイン&日付記入をして、とりあえずは、条件付(「執行猶予つき」的)ではあるけれども、この事件(ケース)は終了という事になりました。

今後、通訳をしてもらった人たちや、私達夫婦、子供達に連絡をとって、その後の様子(頭を叩いていないかなど)確認をすることはあるかも知れないということでした。

 この件で、あらためて習慣の違い、そして子供との対話の必要性を再確認されられました。

親子の対話って必要ですね。もっと子供とじっくり心の中(どんなことに対してどう思っているか)を話しあわなければとあらためて考えさせられました。

例えば、娘達が友達やカウンセラーではなく私自身に「叩かれて怖かった」など直接言っていれば、どうして叩いたのか納得出来るように説明も出来たと思います。

今後、子供達を叱る時は、「どうしてか」を説明(出来るだけ冷静に)することを心がけようと思います。ただ頭ごなしに怒るのでは無く。これは確かに私の反省しなければならない部分です。

たとえ子供達が今まで何度も注意したにもかかわらず、してはいけないことを繰り返していたとしても、大声で叫ぶだけでは、ただ怒られたとか怖いということしか子供は思わず、なぜ叱られているのかは伝わらないのですね。 もっと感情を理性で抑える努力をしなければと思います。

そして、子供達がどう感じているかを聞く時間を持つことも大切だと思いました。

 私自身英会話が苦手(文法、発音に自身がない)なので、今まで自分から近所の人や学校の先生達と積極的に関わる事を避けてきましたが、それが今回裏目に働いたようにも思います。

これからは、自分を奮い立たせて出来る限り周りの人とコミュニケートを取り、自分達家族がどういう人間であるかを知らせる事も大切だと感じました。

そうすれば、いきなり通報ではなく、直接私達に「〜は、やめたほうがいい。」とか「この国の人の目には奇異とか、非常識に思える」と教えてもらえるのではないかと思います。希望的ではあるかもしれませんが。

 我が家の場合、子供達は通常の生活に困らないだけの英会話力があるものの、ただ聞かれたことに対して単語で答え、なぜそうなったのか理由を説明できなかった(しなかった)ことや「日本人的にはこれが普通なんだけど、アメリカでは虐待と考えられ通報&調査される」ということを知らなかったというの事。

質問に対して、無言だと肯定ととられることなど、今まで教えてなかったり、知らなかったのも、今回の事件の元になったと思います。

3月に引っ越してきたばかりで周りの人達があまり私達家族を知らなかったのも大きいかもしれません。

知っていれば即通報じゃなく、先に直接私達家族に「〜するのは、幼児虐待とこの国では思われる」など、教えてもらえたかもしれません。もっと周りに私達がどんな家族かを積極的に知らせなければと思いました。

 これからは、少しずつかもしれないけれど、私自身、感情を理性でコントロールして、子供達の立場にたち、心を思いやって行けるようになろうと思います。

そう考えられる機会になったことは、私達家族にとっては良かったかもしれません。





許可のない転載、改変、引用を禁じます。Copyright (C) 1999 - 2004 All Rights Reserved.